2022年7月31日日曜日

熱中症対策、再確認 ~ 干乾びたカニ


 暑さ厳しき折、小さなカニが、山門で干乾びていた。えびせん みたいにカラッカラになっていた。このカニ、どうしても行かねばならぬ用件があったのだろうか? それとも暑さの為、血迷っての外出だろうか?分からない。どちらにしても、熱中症で気を失った挙句、干乾びたのだろう。なんと哀れな。
 暑い盛り、熱中症対策。「不要の外出は 控えよう!喉が渇く前に 水分補給!」自分にも、他人(特に高齢者)にも気を配りましょう。こころは、今日も大吉!

2022年7月29日金曜日

「霊也を霊山浄土へ送る」 ~ 引導文と教訣(きょうけつ)

 人が死ぬと、その霊魂は 還るべきところがある。昔流行った歌、『千の風になって』みたいに霊魂が風に乗ってフラフラ漂っていたら「浮遊霊」、また、一か所にしがみついて留まっているのを「地縛霊」と称します。どちらも不成仏状態の霊魂です。稲川淳二さんのお話の題材になります。
 霊魂が還るべきところの「あの世」=「冥土」、日蓮宗では 、霊魂は「霊山浄土(りょうぜんじょうど)」へ赴きます。そして、死者の霊魂を霊山浄土へ導くのが引導です。葬儀において導師が死者に向かって「引導文」を読み上げます。霊魂に言い聞かせ、旅立ちの心構えと、安心(あんじん)を与えて送り出します。安心を与えることを「教訣(きょうけつ)」と言います。
 死んだばかりの霊魂は、西も東も分からず、きっと頼りないことでしょう。導かれたいと思うはずです。だから、還るべきところを示し、安心を与える「引導」が必要なのです。引導を渡す儀式である「葬送の儀」が必要なのです。葬送の儀は、年回忌供養やお盆の供養とは別物です。
 近年、「葬儀不要論」を唱える人がいます。彼ら彼女らの話しは、経済的なことと別れの方法ばかりで宗教を考えていません。愚かです。コロナ禍の影響で、さらに葬儀のあり方が変わっていこうとしているようです。葬儀の意義をもう一度 考える必要があると思います。こころは、今日も大吉!

 ※ 写真は、書き写した引導文の一部。霊山往詣の安心を示す箇所。

2022年7月28日木曜日

毎日、洗濯日和 ~ 靴の洗濯


 佐世保は、猛暑日。お寺まで通う靴を洗いました。この暑さです。湯気が出てきそうです。すぐ乾きます。殺菌も出来たことでしょう。毎日、洗濯日和。
 この際、こころの洗濯もしましょう! どうやって? まずは、早起きして、玄関先を掃く。「塵を祓い、垢を除かん」と繰り返し 唱えながら掃く。 こころは、今日も大吉!

2022年7月26日火曜日

くそ暑い! ~ クーラー付のユンボ

 とても暑い日でした。朝から夕方まで霊園の清掃作業に励みました。風が通る高台なので いく分ましです。近年、扇風機がついた作業着を見かけます。涼しいのでしょうか?見せかけみたいに見えますが、どうでしょう?
 道路拡張の為、お寺の はす向かいの建物が取り壊されています。大型重機でガーガーと作業中。ふと見ると、ユンボの操作室が締め切られています。クーラー付きです。ヒトシさんのユンボは屋根だけだったので 少し驚き。しかし、クーラー付きじゃないと 身体が持たないですよね。当たり前と言えば当たり前。近年、県内のいくつかのお寺さんが 本堂にクーラーを付けたというお話 を聴きます。近年、我慢できないほど暑くなったからでしょう。クーラーなしでは生活できない時代になりました。私の子供ころは無かったのにですね。
 とにかくクソ暑い。いえ、表現にちょっと品がありませんでした。無茶苦茶 暑い!どうぞご自愛ください。こころは、今日も大吉!

2022年7月24日日曜日

三十番神さまへお参り ~ 輝き


 お寺の檀信徒さんたちと、島原市にある「三十番神さま・護国寺」へお参りに行きました。毎年この時期に参拝し、欠かすことなく50年以上続いている団参です。番神さまは、近年 修復されていて、神々しく輝いていました。こころは、今日も大吉!

2022年7月23日土曜日

土用の丑の日


 土用に入っています。立秋前日までです。季節の変わり目、体調を整える準備期間。食べ物、水分、睡眠、室温に気をつけてお過ごしください。
 今日は、土用の丑の日、『頭痛封じ、虫封じ祈祷』の行事が早朝より夕かたまで執り行われています。こころは、今日も大吉!

2022年7月21日木曜日

悲しみが思いやりに〜「土用の丑の日」の風景


     39年前、 兄が他界した日は、とても暑い日だった。兄は33歳だった。その日は、「土用の丑の日」で、お寺で「ほうろく灸、虫封じ」の行事が執り行われた。行事が済んで、私は名切のグランドで仏教会のソフトボール練習に駆り出されていた。練習していると、お寺の人が「お上人さーん、お上人さーん!」と駆け寄ってくる。「お兄さんが、お兄さんが、亡くなったそうです。今、お寺に連絡がありました」「・・・・」。事故、詳しいことは分からない。車に乗せてもらいお寺に帰り、準備して長崎市の実家まで車を飛ばした。出かけに先輩夫婦が、お寺の玄関で心配そうに見送ってくれたのを覚えている。なんだか、心強かった。
    実家に着くと、兄の遺体は棺に入れてあった。信じられなかった。兄の遺体を無我夢中で揺さぶり「にいちゃーん!にいちゃーん!」と叫んだ。目を覚ますはずもない。悲しみが爆発したように全身に込み上げてきた。号泣した。
 遺体は、棺にきれいに収まっていなかった。硬直していたからかもしれない。「そういう時は、お題目を唱えて遺体をさすってやるといいよ。柔らかくなり、きれいに収まる」と聴いたことがある。「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、、、」と泣き唱えながら兄の遺体をさすってやった。不思議に柔らかくなり棺に収まった。お題目、ありがたし。南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。その日のことは、映画を見ているよに鮮明に目に浮かぶ。脳に深く刻まれているようだ。
    「ひとの寿命は無常なり」、兄はまだ満33歳だった。お盆、彼岸、命日、折々に卒塔婆を立てて供養した。毎朝、仏壇の位牌の前で亡き両親とともに回向している。しかし、親は順番と思えるが、兄のことを思い出すと未だに悲しくなってくる。兄弟の死は、辛いなあ。「月日が経てば、次第と薄れるさ」、そんなもんでもない。しかし、兄の死の悲しみは、他人への思いやりに通じていくと思う。
 明後日は、土用の丑の日。今年も「虫封じ」の行事が執り行われる。また一年が経つ。兄の死の悲しみが他人への優しさに変じ、歳をとるごとに年輪の如く、その優しさが増して太くなればと思う。こころは、今日も大吉!
    

2022年7月20日水曜日

お坊さんの健康は「鼻うがい」から ~ 精製水


  鼻うがいを続けている。健康に結びついているかは分からないが、うがいすると鼻がすっきりする。問題は、鼻うがい液だ。専用のうがい液は、500ccで600円から700円程する。1回に50㏄ほど使うので10回しか出来ない。5~6日分だ。そこで代用できるものはないか考えた。
 基本的に、鼻うがいは塩水を使うらしい。水道水では痛いが、塩水は痛くないないらしい。体液にあわせた9%の塩水が良いらしい。しかも、一度沸騰させた水。殺菌を要する。そこで考えたのが、医療用の「精製水」。ぜんそくなどの加湿器に使う水(写真)。高熱殺菌してある。500cc、100円程度。これに、塩9%だから4.5g混ぜる。5㏄のスプーンに8割程度混ぜている。この方法が良いのかは分からないが、慣れもあり痛くない。スッキリと鼻うがいが出来ている。1本100円だから経費もさほど掛からない。
 お坊さんは、線香やお焼香の煙の中でお経を読む。線香の煙はホコリに等しい。毎日吸っている。お坊さんの健康は鼻うがいから。どうですか?やってみたら。こころは、今日も大吉!

2022年7月18日月曜日

修養が足らない〜20年ほど前の頂き物


 金(きん)が高騰しているそうだ。我が家にも確か金があった。純金製の宣伝用カード版カレンダーとカナダの10ドル金貨。どちらも頂き物。カードは2001年巳年のもの。金貨は同じ時期のお祝いの引き物。当時の換金レートは、金1g、1,000円程度。現在は、8,300円ほど。20年間で8倍以上になっている。
    カードが重さ1g。金貨が7、7g。計8、7g。 8,300円/1g計算で、72,210円。手数料を引いても7万円ほどになる。カードも金貨も愛着があるわけでない。信用できる所で換金して、旅行に行くのもいい。しかし、円安になると、金の価値が上がると聴く。もう少し様子を見るか?
 少しの金を持っても、計算したり、妄想したり、ワクワクする。嗚呼、哀しいかな、金に惑わされている自分がいる。修養が足らん。こころは、今日も大吉!

2022年7月17日日曜日

大滝秀治さん風に言うと 「つまらん!」~ まわし待った


 大相撲、名古屋場所、中日(なかび)、結びの一番、照ノ富士 vs 若元春。両者、なかなか勝負がつかず左四つに組んで動きが止まった。動いた瞬間、立行司が「まわし待った」で止めたのだが、それが問題。照ノ富士は、「待った」で力を抜き押し切られる。審判部の判断で「待った」がかかった状態から取り直しになった。行司もタイミングを間違えたし、審判部も もたもたしていた。横綱を休ませたようなものだ。良い勝負だったのに。
 大滝秀治さん風に言うなら、行司も審判部も「つまらん!」。こころは、今日も大吉!

2022年7月15日金曜日

首相の胸の青い羽根 ~ 海難事故救助活動支援の募金


  「何じゃろう?」。気になった方は、私だけではないと思います。岸田首相の右胸に挿してある青い羽根。調べてみました。
 「青い羽根募金」。海で遭難した人々の救助活動にあたる全国のボランティアの方々約52,000人を支援するための募金だそうです。アドバイザーは、佐世保市出身の元メジャーリーガー、最近は釣り番組で活動している城島健司さんだそうです。
 最近、知床の遊覧船の事故があったからでしょうか?「政府も支援していますよ」とアピールしているのでしょう。「青い羽根募金」、ひとつ覚えました。こころは、今日も大吉!

 余談 ~ 画面の別枠で、手話通訳士が一生懸命通訳しています。私は、画面の字幕と指や手ぶりでの表現とを見比べるのが好きです。手ぶりに「なるほどね」と納得するものがあります。

2022年7月13日水曜日

三日怠けると観客に分かります ~ 暑中見舞い

 

 大相撲、名古屋場所が始まっている。テレビ観戦していて、「この力士、日々の 稽古を怠けているんじゃないかあ?」と感じさせる力士がいます。相撲ファンとしては、「なんじゃぁ!」と思うわけです。お金を払っている観客は、なおさらでしょう。
 「一日怠けると自分に分かります。二日怠けるとパートナーに分かります。三日怠けると観客に分かります」(森下洋子・バレエダンサー)
 大相撲、バレエの世界ばかりではありません。お坊さんも、日々精進しなければなりませんね。檀信徒さんは、ちゃんと観ています。こころは、今日も大吉!

2022年7月12日火曜日

暑中、ご自愛ください ~ 「土用」について


  蒸し暑い日が続く。しかし、暑さは今から。今月20日から「土用」に入る。8月7日の「立秋」前日まで。今夏は18日間の土用。夏の「土用」は 「土用の丑の日」でよく知られているが、土用は 年に4回ある。立春、立夏、立秋、立冬、それぞれの前日までの18日~19日間。どれも季節の変わり目で 体調を壊しやすい時期。「土用」は、体調を整える準備期間とされる。
 土用は、季節の変わり目。体調に気を遣う期間。ご自愛ください。こころは、今日も大吉!

 余談 ~ ▶土用にまつわる言葉はたくさんある。「土用の丑」「土用うなぎ」「土用灸」「土用波」「土用干し」「土用芽」。▶「土用の丑の日」は、今年、2度あります。7月23日と8月4日。本興寺では、その日に併せ「ほうろく灸、虫封じ」のご祈祷会を執り行います。お参りください。▶ 先日、女房殿が大牟田市(福岡県)の老舗うなぎ屋さんから、「鰻の せいろ蒸し」をお土産に買ってきた。無茶 美味しかった。その味が、頭にこびりついて離れない。ああ、「鰻のせいろ蒸し」を食べたい。
 

2022年7月11日月曜日

目標、9月の検診までに3キロ減 ~ 只今、ダイエット中


 昼食は、ところてんと大阪から届いた551の豚まん1個。減食中。
 先日、3か月ごとの定期健診で、コレストロールと中性脂肪の数値が上がっていた。無茶苦茶ではないが、健康範囲に収まっていない。私としては想定内なのだが、検診を重ねるごとに数値が上がっているのが問題らしい。太りすぎと指摘される。「楽呑さん、佐世保に帰って来た当時の状態に戻しましょう」との医師の提案。「9月の検診までに3キロ減」が約束。
 ところてんは 良いとして、豚まんはどうかな? しかも、しばらくして もう1個食べてしまった。果たして医師の提案に応えることが出来るか?もっと強い意志が必要だな。こころは、今日も大吉!

2022年7月10日日曜日

ご冥福をお祈りします 〜 弔意表明


 安倍晋三元内閣総理大臣のご冥福をお祈りします。
 安全な日本であることを願います。

2022年7月5日火曜日

留守中の食事 ~ 天ざる蕎麦、豆腐三昧


 女房殿、留守。ひとり昼食。ソバをゆがいた。「天ざる蕎麦」。天ぷらは、あらかじめ買っておいた。ちなみに、お寺のお昼は茄子の田楽だったようだ。お寺で食べることもできるのだが、自分で準備して食べた。

 夕食は、「豆腐三昧」。冷奴、ゆば、薄揚げ焼き(フライパンで焼いた)。ご飯のおかずと言うより、酒のつまみ。食材は、帰宅途中、ストアで買った。

 食べたいものをゆっくり、ひとりで食べるのも、また楽し。時々はね。こころは、今日も大吉!

2022年7月4日月曜日

台風4号の行方 ~ 女房殿たちの小旅行


 台風4号が接近しています。明日、佐世保辺りから東に折れ、佐賀、福岡を通り抜けて行くようです。雷を伴った雨。大雨も予想される。
 折しも この台風の中、明日から、女房殿は、お友だち数人と佐賀県に一泊で遊びに行きます。まさに冒険。どんな冒険旅行になることでしょう?こころは、今日も大吉!

 写真は、先日、唐津市虹の松原にて。シーカヤックで沖に向かう知らないおじさん。2時間ほどかけて唐津城方面まで漕ぐそうです。弁当を船の上で食べるらしい。「気持ちいいですよ」と話していた。予報では、明日、台風4号が この辺りを通過する。そして、女房殿は、この近くのホテルに宿泊するらしい。なんてこったい!

2022年7月3日日曜日

間違って読んでいた〜正解は「白如珂月」


    朝の勤行で、法華経を読む。定番の方便品やお自我偈に加え法華経の要品(ようほん)を品(章)ごとに日替わりで順番に読んでいる。
    妙荘厳王本事品第二十七(法華経  第27章)を読んでいて、毎回「如白珂月」(ニョビャクカーゲツ)と読んでいたら、いつも皆とくい違う。間違う。毎回だ。最近、ふと思った。「自分のお経本が、間違ってはいないだろうか?」と。 調べてみた。案の定だ。正解は、「白如珂月(ビャクニョカーゲツ)」。経本の白と如の字が入れ替わっている。このお経本は、清音のお寺のお勤めで使っていて、これで長年読んできた。今更だ。清音では1人で読んでいたので気づかなかった。10年以上前、荒行堂を修繕する寄附をした時、県の修法師会からのお返しの経本。お経本自体は、第二版。まだ、完璧でなかったようだ。今は、改訂されているだろう。
    お経本が、間違っていることもあるんだな。次回の勤行からバッチリ。こころは、今日も大吉!

2022年7月1日金曜日

爪がよく伸びませんか? ~ 「苦髪楽爪」


    最近、爪がよく伸びるような気がする。「歳をとると、爪が速く伸びるのかなあ?」と他人に話すと「楽呑さん、歳のせいじゃありませんよ。楽呑さんの場合、苦髪楽爪(くがみ らくづめ)ですよ」と答える。「どういう意味?」「苦労している時は 髪の毛が伸びて、楽(らく)している時は 爪が伸びる、と言う意味です。楽呑さん、楽していませんか?」「俺、楽してなんかいないよ」「それじゃ、足の爪、苦労せずに切れますか?」「う〜ん。お腹が邪魔して切りづらいな」「ほーらね!楽している。そのお腹の出具合が、もの語っています」「そんなあ! お腹と爪は関係ないだろう」
 帰宅して女房殿に話すと、「逆の意味の 苦爪楽髪(くづめらくがみ)もあるようですよ。でも、どちらも科学的根拠は ないみたい」と言う。まあ、言葉の遊びやな。
 「髪が伸びようが、爪が伸びようが、人生楽ありゃ苦もあるさ」と ひとり呟いた。こころは、今日も大吉!