2020年12月30日水曜日

本日、風、強し ~ へし折れたお題目の幟の竹

  なんてこったい! 今日は、風が無茶苦茶 強かった。強風に煽られて、幟の竹がへし折れた。頭が真っ白になって言葉にならない。

 12年前、檀家さんにお願いして作ってもらったお題目の幟。それまでは、「大覚大僧正」の幟ばかり10本を、お祭りに建てていた。私としては、どうしても「南無妙法蓮華経」のお題目の幟を建てたかった。濃紺に白抜き。しかも大きめの幟。少し値段は張ったが、自費で建てようと思った。だが、思うところもあり、思いを檀家さん有志に伝え お願いした。お陰で、幟を買うことが出来た。



 そうなると、それに合う幟竹が必要。檀家さんと裏山に入り、たくさんある孟宗竹から選択。幟が大きいので大きめの竹。しかもまっすぐ伸びた竹。「これは小さい」「あれは曲がっている」と選ぶのにかなりの時間がかかった。やっと見つけた竹。まっすぐ伸び、大きさも充分。立派な竹を伐り出すことが出来た。今までの幟は、3、4人で建てていたが、新しい幟は竹が真新しく重い。「こりゃ、重いぞ!」「よいしょ、よいしょ!」と6人がかりで苦労して建てた。立ち上がったお題目の幟を見て、感激したことを覚えている。今は、竹も乾燥し軽くなって扱いやすくなった。堂々とはためくお題目の幟を見上げるたびに、今でも満足感が湧いてくる。お気に入りの幟。同時に、檀家さんにとって、やっと見つけた立派な竹にも思い入れがある。正月、初参りした檀家さんは、折れた竹を見て、きっとがっかりすることだろう。こころ、痛し。
 来年は、大覚寺にとって変革の年、新しい竹に替えろということなのか?こころは、今日も大吉!

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