2021年3月22日月曜日

この人、本当はすごい人だったんだ ~ 桜は 花に顕れる


 本堂周りに 桜の花が 咲いています。満開では ありませんが、とても きれいです。この桜、普段は 紅葉や樫の木など 他の樹木に交じって全く目立ちません。普通の樹木です。しかし、この季節だけは存在感抜群です。桜の花を咲かせ、観る人の眼を惹きつけ楽しませてくれます。「きれいだなあ、桜の木だったんだ」と 改めて気づかされます。
 「桜は 花に顕れる」という言葉があります。ふだんは 平凡な人々に紛れて目立たなかった人間が、何らかの機会に才能を発揮する譬え。他の雑木に交じって目立たなかった桜の木も、花が咲いて 初めて桜の木だと気づかされることからの慣用句。例えば、落語噺に出てくる 左甚五郎みたいな人間。
 左甚五郎とは言わなくても、普段は ごく普通に付き合っていた人が、何かのきっかけで「この人、本当は すごい人だったんだ!」と気づかされること、稀にありますよね。こころは、今日も大吉!

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