2016年1月16日土曜日

知る人ぞ知る、知らない人は全然知らない ~ 大覚寺みくじ


「『おみくじ』は、もう、置いてないのですか?」と、お参りの人からよく訊かれる。
本堂前、さい銭箱の横にあった「おみくじ」のことのようだ。はっきり言って、もう、ない。
お参りの方に、気持ちよく帰ってもらおうと、「大吉」だけを入れていたら、すぐになくなった。
以後、補充していない。
昔の言葉で書かれ、よく意味が分からない「おみくじ」だったので撤去した。

最近、備前市の旧閑谷学校の「論語みくじ」が、ブームらしい。
心に響く論語の簡潔な言葉が人気の秘密のようだ。
私も、ずいぶん前に、キリスト教ショップで神籤もどきを引いたことがある。
聖書の言葉が、簡潔に書かれ、なるほど!と想った。
それを真似て、10年以上前から、本堂に「おみくじ」を置いている。
キリストさんの言葉でもブッダの言葉でもない。中国四千年の言葉がベース。
引いても番号だけしか出ない。住職が占い調の解説で日常の心構えを教えてくれる。
知る人ぞ知る、知らない人は全然知らない「パワーおみくじ」。

「おみくじ」が求められるのは、何か、日日の指針とか、頼るものが欲しいからでしょうか?
「大覚寺みくじ」は、生きるヒント。あてもない此の世の中、そろそろ、出番かも・・・
ただし、大凶あり。心して引かなければならない。
こころは、今日も大吉!

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