2016年6月6日月曜日

人間の機微 ~ 『新史 太閤記』


司馬遼太郎さんの『新史 太閤記』を読んだ。
秀吉は、「人誑(たら)し」と言われるが、よく描かれていると想う。
相手が、何を欲しているか?何を恐れているか?何を喜ぶか?を見抜き、その心情を揺さぶる。子どものころから、数知れぬ辛苦をなめて過ごしたに違いない。人間の機微を知り尽くしている。徹底した合理主義の信長と対比して描かれ、一層際立つ。

司馬遼太郎さんは、歴史の中で人間を描いている。そこが、面白い。こころは、今日も大吉!

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