司馬遼太郎さんの『胡蝶の夢』を読んだ。全4冊。長編。
時代は、幕末。尊王攘夷の時代であるが、志士が織りなす革命物語ではない。医療の世界の話。将軍様のお医者「奥医師」松本良順とその弟子、伊之助が中心。幕末から維新は、西洋の技術や思想が流れ込み、社会が大きく変わっていく時代。そういう時代の様々な人物、社会、技術、思想、風習などが、描かれている。司馬さんに言わせると、「こういう時代だったんだなあ、と風景が見えてくる」。 「何が見えるか、どう感じるかは、読者次第」ということなのだろう。
司馬さんは、歴史の中で現代の日本を考えていたんだなあと、思わされた。なかなか、興味深い話だった。こころは、今日も大吉!
0 件のコメント:
コメントを投稿