2018年3月13日火曜日

微笑んで、カメラ目線バッチリ ~ 遺影の昨今


 この数日の間、檀家さんのお葬式や、他寺のお葬式の手伝い、ご近所の葬儀のお悔やみなどで慌ただしくしていました。久々のブログアップとなります。

 お葬式と言えば、遺影が気になります。昔は、無表情な顔を喪服の絵に合成した白黒写真ばかりでした。だから、「嗚呼、死んだんだな!」と理解できました。最近の写真の中の故人は、表情も豊かだしカラフルです。それに、カメラ目線がバッチリで、まるでこちらを向いて微笑んでいるかのようです。ご遺族にとっては、亡くなったと信じ難くなるのではないでしょうか。しかし、悪いことではない気もします。ご遺族は、微笑んでいる遺影を見ながら何度も涙を流すことによって、大切な人が亡くなったことを真に心の中に治めていくことが出来る。と、信じるからです。
 自分らしい写真を残しておいた方が 良いですね。カメラ目線バッチリの微笑んでいる写真、ありますか?こころは、今日も大吉!


 余談 ~ 女房殿に「遺影用の笑顔の写真、撮ろうか?」と申し出ると、「縁起でもない!まだ死んでもいないのに!ぷん!ぷん!」と憤慨されます。私もそうですが、日本人は、「言霊(ことだま)信仰」が脈々と続いています。スナップ写真として撮った方が無難なようです。遺族にとって、遺影をどれにするかの話し合いは、これまた供養かも知れませんね。

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