2018年7月3日火曜日

人間の業、人間の心に同居しているもの ~ 『鬼畜』


  先日、松本清張さんの『鬼畜』のテレビドラマの再放送を見ました。
 「鬼畜」というのは、鬼、畜生。残酷非道な行いを平然とする者のことです。ドラマは、心が「鬼畜」に陥った大人と健気な子供たちを描いています。ドラマではありますが、人間のこころは怖いなあと思います。最近現実に肉親殺しの事件があります。ああ、こんなふうに心が陥っているのかなあ、と思う次第です。
 仏教では、人間の心の中には、餓鬼、畜生、修羅も居るし、仏さんや菩薩さんの心も同居していると教えています。ある種、多重人格かもしれません。嫌な奴が目の前にいると「こん畜生!」と思う反面、孫子や恋人がいるとニコニコの仏顔になります。人間の心は、鬼にもなるし仏にもなるということです。心をコントロールすることが仏さんの教えですが、先ずは、多種が心の中に同居していることを知ることが大事だと思います。こころは、今日も大吉!

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