2019年8月17日土曜日

苦悩の中にあるもの ~ 山本周五郎、小説『さぶ』


 山本周五郎さんの『さぶ』を読んだ。盗みの罪に陥れられ人足置場に送られ、そこでの出来事で人間として成長していく栄二。栄二を献身的に支える「さぶ」。最後の結末に、しみじみとしたものを感じた。
 映画『赤ひげ』『雨あがる』も、山本周五郎さんの原作である。実に面白い。苦労とか苦悩とかを抱く人達を描きながら、「ああ、こういうことなのかなあ」と気づかせてくれる。観終わった後、読み終わった後、どれも心が明るくなった。他の小説も読んでみたい。こころは、今日も大吉!

 追記 ~ 山本周五郎さんに興味を覚えた。YouTubeで、関口宏の『知っているつもり』「山本周五郎」を観た。生い立ちや人生、宗教を知って、山本さんの小説に滲んでいるものを納得した。

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