大覚寺住職に就任した当時、落ち葉掃きに熱心ではありませんでした。草刈りで精一杯だったし、広すぎる境内、山だから落ち葉は当然だと思っていました。ほとんど、風で吹き溜まった落ち葉を処分していました。
ある時、墓参りの人に云われたんです。「お上人、せっかくお墓参りに来たのに、落ち葉が気になるなあ!清々しい気持ちが半減しますわあ」。この言葉、胸に刺さりました。誰でもお墓詣りに来て、清々しい気持ちで帰りたいですよね。当然といえば、あまりにも当然です。
「歩み寄る人に安らぎを 去りゆく人に幸せを」。ドイツのローテンブルグのシュピタール門に刻まれている有名な言葉で、ホテルの経営理念に 使われているようです。ここ大覚寺も、そういう場所にしたいものです。
明日からお彼岸。お参りの人の安らぎと幸せを祈りつつ、落ち葉掃きに励んでいます。こころは、今日も大吉!
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