2020年3月29日日曜日

脚本の力 ~ 橋本忍『複眼の映像』


 脚本家、橋本忍さんの『複眼の映像 ~ 私と黒沢明』を読んだ。橋本さんは、映画「七人の侍」「羅生門」、「砂の器」「八甲田山」などヒット作の脚本を書いている。橋本さんに興味を持ったのは、以前、山陽新聞で連載されていた橋本さんの記事を読んでだ。同じような内容を、NHKスペシャルでも観た。脚本は、映画の設計図。とにかく、良いシナリオじゃないと、良い映画はできないという信念があられる。読んでみて、確かにそのように思える。
 表題の「複眼」というのは、一つの脚本を数人による共同作成の譬え。黒沢明さんを中心に橋本忍、小國英雄、菊島隆三。そうそうたるメンバーで、練り上げていく。そこに、黒沢映画の凄さがあったという。脚本を書くとは どういうものか、黒沢映画の盛衰など、興味深かった。こころは、今日も大吉!

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