「所侍(ところざむらい)に 旅坊主(たびぼうず)」という言葉がある。
侍というのは、今でいうと役人のこと。地元で生まれ育った役人の方が、地域の細かな事情も分かり 顔も利く。それに気心も知れて融通が利く。頼りになって 有り難く思える。また、旅坊主とは、素性が知れない他所出身の坊主。鼻たれ小僧や悪ガキの頃から 日頃の生活態度や信条を檀家や住民に知られている地元の坊さんより、他所から来た素性が知れない坊さんのお説教の方が どことなく有難く聴こえる。そのような意味の言葉だろう。このことから考えるに、坊さんとして有り難い説教を説くには、日頃から生活態度を律していかねばならないということだな。
清音に来て、もう少しで丸22年になる。他所出身の坊主であるが、生活態度が知れてきた。お説教の有り難味など とっくに消えている。生活態度を改めねばなるまい。こころは、今日も大吉!
※ 掲載写真は、数年前の写真。彼岸花がきれいに咲いている。
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