2020年9月5日土曜日

身代り ~ 愛用の電気カンナが壊れる


 今日は 大工仕事。本堂までの渡り廊下の側面を補修するため、板を加工。板を寸法通りに切り、カンナをかける。
 直射日光が暑くなったので、電気カンナのコードを引っ張りまわして日陰に移った。電気カンナをかけた瞬間、バチッと音がして火花が散った。「ア チャー!」。電気コードをカンナの刃に巻き込んで切ってしまった。やっちまった! 暑さの為、頭がもうろうとしていた。注意力散漫。しかも、急に陰に入ったので 暗部に目の調整が出来ていなかった。

即、修理。だが、コードを引っ張っても、本体から抜けない。固く噛んでいる。仕方なし。カンナを分解。「分解は易し。組み立ては難儀」。分解は ネジを緩めれば簡単。でも、コードは外れたが、モーターの軸がフレームに収まりが悪い。諦めず あれこれやっているうちに、力尽くでなんとか納まった。やれやれ、試しにスイッチを入れてみる。モーターから煙が出てきた。こりゃいかん。完全に壊れた。電気カンナは、私の大工七つ道具のひとつ。賽銭箱も作った。霊園の桶置き場も作った。手摺もテーブルも作った。長年活躍してきたが、まだまだ充分使える。がっかり。

 女房殿に話をすると、「指を巻き込まなくて 良かったじゃない。指だったら大変なことになっていたよ! きっとコードが指の身代わりになってくれたのね。大覚さまに感謝しなくっちゃ!」。そう云われれば、返答もない。いや、きっとそうだ。大覚さまに掌を合わせた。「サンキュー! 大覚さま」。
 今日は  少しお疲れ、集中力散漫。刃物を扱うのは、危ないかも知れない。作業は、休み。電気カンナの買い替えも、少し後で。こころは、今日も大吉!

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