2020年10月23日金曜日

「冥に薫じ 密に益(ヤク)す」 ~ 金木犀の香

 

 金木犀(キンモクセイ)の花が、境内に咲いています。花は小さいのに、香りは強いです。境内に心地よい香りを漂わせています。
 開経偈に「冥に薫じ、密に益(ヤク)す」とあります。仏様の力は 目に見ることはできないが、 香りのごとく近寄り、秘密のうちにご利益を与える、という意味です。金木犀の香りがしたら、「そう言えば、大吉ブログに 金木犀の香りのことが書いてあったなあ」と想い出してください。きっと 仏様の働きが 身近に感じられることでしょう。こころは、今日も大吉!

☆余談 ~ 開経偈の一節の想い出 ~ 神々しい香り
 昔、男に刺身包丁で、左胸を前から背中の皮一枚残して刺されたことがあります。心臓の1センチ脇を通過していました。その手術中、夢を見ました。
 あの世への入り口をふらふら歩いていました。すると、空が真黒くなり、帽子を被った死神3体が現れ、「こっちへ こ~い!こっちへ こ~い!」と手招きします。「行きたくない!!」と逃げると 追っかけてきます。しかし 逃げられません。必死で駆ける足がもつれて転倒してしまいました。「もう駄目だ!」と諦め、「ああ、これが最後か!」と、お題目を唱え続けました。意識がもうろうとなったその時、何処からともなく一筋の神々しい香りが漂ってきました。香りは、1本の糸のように 一筋です。香りを嗅いでいると、気持ちよくなって 次第に身体が 温かくなりきて、うっすらと目が覚めました。すると、眩しいライトが点く手術台の上でした。手術中です。言葉を発することは出来ませんでしたが、「ああ、、助かった~」と呟きました。また次第に意識が遠ざかりました。それからどのくらい眠ったでしょうか? 
 再び目が覚めると、檀家のお医者さんが のぞき込み、「あんたは、奇跡的に助かったんですよ。手術をした当直の医師が 肺の手術において神業の腕を持つ先生だったんです。運が良かった!九死に一生を得たね。神仏に感謝せんといかんよ」と教えてくれました。「助けられたぁ~ 、ありがたかぁ~!、、 」正直、涙が出ました。それにしても、あの神々しい一筋の香りは 何だったのだろう?

3 件のコメント:

  1. 毎日ブログが更新されるたびに楽しみに拝読しております。所で余談に記載された内容に大変驚きました。100日の大荒行を修め修法師でおられるお上人様がそのような経験をされたのにはよほどの事があったとご推察致します。私事ですが昔からお酒が好きで若い頃は飲みすぎで何度も吐き二日酔いを経験しましたが現在還暦すぎの年齢になり飲みすぎて吐く事はなくなりましたがたまに飲んで奥方に醜態をさらすことがあり反省する今日この頃です。
     所でお上人様の余談の件ですがやはり酒席の出来事でしょうか?概略でも教えていただけないでしょうか。
    「大難が小難に」とお言葉がありますが、お釈迦様か日蓮上人がお守りくださったのだと思います。                       合 掌

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    1. 申し訳ありません。関係者にご迷惑をかけるといけませんので、これ以上のことは、書けません。尚、酒席や恨みによる出来事ではありません。40年ほど前の昔話として読んでください。

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  2. どうりで、肝っ玉が据わっていると思ったよ。

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