2020年12月27日日曜日

『長崎親切』 ~ 本堂正面の引き戸

 

 『長崎親切』と云う言葉を耳にしました。昨年、長崎出身の「さだまさし」さんのコンサートを聴きに行った時、さださんのトークで出た言葉です。
 さださんは、バイオリン修行の為、東京の中学校に入学します。冬休みに どうしても故郷、長崎に帰りたくなって無賃乗車をします。落ち着かず、もじもじしている姿を見た若者(同じ汽車に乗り合わせた帰省中の知らない学生)が、汽車賃を払ってくれて弁当まで買ってくれた。そこまでは、普通の親切。長崎駅に着いた時、さらに家までの電車賃を手渡された。さださんが云うに、「最後の最後まで面倒を見る親切」を『長崎親切』と云うらしい。『長崎親切』、初めて聞いた言葉でした。さださんの造語でしょう。でも、長崎の人が親切なのは、間違いありません。

 毎朝のお勤めで、雨風が強い時以外は、戸を開けっぴろげています。毎朝、近所の人が本堂前まで上ってきます。勤行中のお参りです。このところ、随分と寒くなりました。防寒の為、本当は、正面の引き戸を閉め切りたいところです。その人にも、「寒くなったら、戸は閉め切りますから」と伝えてあります。それでも、急に戸を閉め切ると、なんだかお参りを拒否しているようです。それに、お参りする人にとっても、御宝前が見えた方がお参りの甲斐があるというものです。今、寒いですが、60㎝ほど開けています。今から更に寒くなります。閉め切るかどうか 迷うところです。しかし、「長崎親切」で、 この冬、最後まで開け続けて 勤行をしていこうと思っています。「隙間風、寒~!」。こころは、今日も大吉!

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