ミャンマーで 軍事クーデターが起こり、混乱しているのはニュースで知るところです。ミャンマーは、昔、「ビルマ」でした。信仰が篤い仏教国です。
『ビルマの竪琴』。たくさんの悲惨な戦死者を見てノイローゼになりかける水島上等兵。偶然、お坊さまの法衣を身にまとうことによって 坊さまとして敬われ、供養の有難さと尊さを知ります。本当は、他の仲間と日本に帰りたいと思うのですが、戦死者の供養との二者択一の選択の葛藤で 苦悩します。押しつぶされそうな苦悩の中、屍を葬ることを自分の使命と感じたのでしょう。ビルマに残ることを決心します。物語ではありますが、そこには、如何ほどの苦悩があったことでしょう。
私の父が戦地から帰って 苦悩したのちの信仰の姿、「ビルマの竪琴」の水島上等兵が苦悩の挙句にビルマに残って供養をする姿、子供ごころにも重なって感じました。本を読んで涙が出ました。最近、断捨離で たくさんの本を処分しましたが、この本は処分できませんでした。他人には話しませんが、『ビルマの竪琴』を読んだことは、私が坊さんになった遠い一因、仏種だったかもしれません。
今日は、2月9日。父の祥月命日。父のことを書いてみました。亡き父への供養になればと考えています。こころは、今日も大吉!
感涙。ただ感涙。私の父もフィリピンでした。
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