2022年11月16日水曜日

河合隼雄『こころの処方箋』


 ブログを休んでいる間、読書に耽った。書くも楽しいが、読むも楽しい。
 河合隼雄さんの『こころの処方箋』を読んだ。おもしろかった。河合隼雄さんは、ユング派心理学の第一人者、臨床心理学者。この本は、短い文章で55章からなっていて、悩んだ時の心構えが書かれている。これだけで 悩みが解決するものでもない。でもヒントにはなる。「なるほどね」と思うことがある。ロングセラーの良書。
 章の一つを自分なりに理解して簡単な法話を考えた。檀家さんの法事の時にお話しした。反応がなかった。人の為になることを言ってると自己陶酔して話している自分がいる。気持ち良いため、ついつい言葉を重ねる。だが、相手は早く終わらないかなあという顔になってきたのが分かった。 そんな時、がっかりしないため、河合さんはこう書いている、「その人たちのために話す」と言うより自分の為に「聴いていただく」と思った方が心の健康に 良い、と。こころは、今日も大吉!

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