愛車のボンネットに猫が、、、。ボンネットは足跡だらけ。洗って間もないのに、なんというこったい。檀家さんの猫が、お経中に日向ぼっこしていたんだな。猫は嫌いでもないが、好きでもない。「しっ、しっ! ネコちゃん、どいておくれ」「どくのは良いけど、お坊さん、質問に答えてくれる?」「ええよ」
「それじゃあ、第一の質問。お坊さん(あんた)が、山道を歩いていたら、山小屋がありました。ドアを トン、トンとノック。中から出てきた人は、お坊さんに なんと言ったでしょうか?」「お疲れさん かなあ。ちょっと軽い感じで」
「第二。更に山道を歩いていると、茶碗がありました。どのようにありますか?出来るだけ詳しく」「そうやなあ、無造作に転がっとる。ちょっとヒビが入っとる。茶碗は無地。上品じゃないが素材は良いなあ」
「第三。また歩くと、動物に出会いました。その動物は何?」「リスかなあ」
「第四。また歩くと、山の上に月が出ていました。どんなお月様?」「十六夜みたいな満月を過ぎたくらいのお月様。否、きれいな三日月かなあ。迷うなあ」
「今のは、『森と林』という心理テストだで。もっとたくさんの質問があるんだけど、ピックアップ。質問の答えは、お坊さんの今の心理を顕しとるんよ。
第一の質問、こりゃあ、お坊さんが今、他人様から言われたい言葉。お坊さん、ちょっとお疲れ気味じゃないですか。
第二、茶碗は、今の心の状態。なおざりと違いますか?いい加減。ヒビが入っとるんかあ。まだ割れていないだけ良いかもね。
第三、出会った動物は、あんたの性格。リスかいな。
第四は、あなたの心の満足度。満月は満足。三日月は不満。お坊さん、入り乱れていますなあ」
「心理テスト?だって。中っているようだけど、そんなので、ヒトの心が分かるわけない」「納得するか、しないかは、あなた次第。それじゃあ、また逢おう。さらばじゃ」「、、、」。
変な猫やったなあ!あなたも、四つの質問に、自問自答してみて!どうでもいいことだけど。こころは、今日も大吉!
私なら次のように答えたと思います。ご多忙中恐縮ですが、鑑定、よろしくお願いします。
返信削除第一の質問の答
なんですりゃあ、そのみすぼらしい格好は。
第二の質問の答
あーあ、わしの茶碗よりよさそうじゃ。勿体ねえーから。持って帰って金巻きしよう。
第三の質問の答
狐か狸、そう、狐狸庵。
第四の質問の答
下弦の月の真ん中辺にかすかな雲がかかっていて、東寄りの風に少し流されている。
答えてくれる肝心の猫に逢わないんですよねえ。逢ったら詳しく訊いときます。
返信削除私の想像ですが、猫はこんなことを言うんじゃないでしょうか。「錯乱坊さんも、いたずら好きの爺さんやなあ。狐に狸、庵が物語っているな。全体的に『老い』がキーワードやな。やっぱり根底に、『老い』を感じているんじゃないかな。下弦の月に雲、東よりの風も老若の対比やな。老いも、向き合ってこそ受け入れられるんじゃないかなあ」なんて。
錯乱坊さんのブログは、ユーモアがあって安心させる力があります。まだまだですよ。
前のコメントは、返信の欄に書くべきでした。それに、大先輩に対し、言葉遣いが悪くて大変失礼しております。楽呑庵。
返信削除うわー、老いか。この猫占い、よう当たっとる。自分でもそれを心配しとるんです。寒行、頑張って下さい。うらやましい。
返信削除