養老孟司さんの『なるようになる。(僕はこんなふうに生きて来た。)』を読んだ。新聞誌面の広告で知った。図書館の本。
自伝といえば自伝。聞き手が、養老孟司さんから少年期や大学勤務時代、また『バカの壁』執筆などの想い出を聴き、自伝的に文章にしている。本の表紙のイラストのように気取らず、平易で読みやすい。
養老さんは、子供の頃から、昆虫採集に夢中になり、自然に触れてきた。養老さんが云うには、自然は なるようになるもので、人間が出来ることは、手入れだけ。人間の身体も自然だから、医者は病気を治すと言うけれど、患者は治る時はひとりで治る。農業も、『不耕起栽培』なるものがあり、自然に任せて栽培しても充分に採算が取れる。治療も収穫増も、実は放っておいて自然に任せた方が良いことがある。人生も同じ。自然に「なるようになる」。そういうことだろう。
読後、「そんなにバタバタして生きなくとも、『なるようになる』のかなあ。成り行きにまかせるのも 良いかもな。」と思い、気が軽くなった。「何事も、自然に任せなさい!」だ。こころは、今日も大吉!
※ 【本日記事、表題について】 歌、『ケ・セラ・セラ(なるようになるさ)』は、昔、ペギー葉山さんなどが歌っていた歌。励ましの歌。若い人は、この歌、知っているかなあ?
私も、時折、悩む。その姿を傍で見ている女房殿が、「ケセラセラ、ケセラセラ、ケセラセラ、、、」と呪文のように呟く。励ましているつもりだろう。
※ 養老さんは、この本で、これからの社会の在り方なども述べている。なるほどね、と思う。
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