2020年6月29日月曜日

高校時代の友人を偲んで ~ 加藤諦三さんの本


 加藤諦三さんの本を拾い読みした。自己啓発本。今回、内容がテーマでは ない。加藤さんは、昔、深夜ラジオ放送『セイ!ヤング』のパーソナリティーを務めていた。私の高校時代の話である。大の友人が、加藤さんに傾倒していた。「おい、山口。加藤諦三は、おもしろかぞ!」と、『俺には俺の生き方がある』など 本を何冊も貸してくれた。その友人は、皆が認める天才だった。東大に進学した。かと言って ガリ勉ではない。ラグビー部でスクラムハーフを務め、花園の全国大会にも出た。先生もびっくりするほど、楽器もこなした。「天は、二物を与えず」というが、三つも四つも持っていた。いつも遠くを観ているような眼差しで、雰囲気があった。
 なんと 哀しいかな! 友人は、平成7年の今日、イタリアで家族とのバカンス中に亡くなった。母親から「山口君に 葬儀をしてもらいたい」と連絡があり、神奈川の湘南の家まで行った。とても哀しかった。その時、テレビでウインブルドンテニスが中継されていた。それ以来、ウインブルドンテニスを見ると、亡くなった友人を想い出す。ウインブルドンテニス、今年は、コロナ禍の影響で中止。しかしながら、先日、本箱を整理していて、加藤諦三の本が目に留まった。今年は、ウインブルドンではなく、加藤諦三さんの本で想い出した。
 友人が亡くなって、四半世紀が経つんだなあ。今は 奥さんとの年賀状だけの繋がりだが、いまだに想い出す。友人の命日というのは、いつまでも寂しいものだ。こころは、今日も大吉!

1 件のコメント:

  1. お上人さまの文章にはいつもハートがありますね。

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