住いへの入り路を覆う松の木を伐り倒しました。崖に生えています。天辺の枝先を残して枯れてしまいました。松くい虫ではないでしょうか?松くい虫であれば、伐採して燃さなければなりません。そのままにしておくと 虫がふ化して移動し、次の松を枯らすそうです。
「松の木は、神様が降りてきて乗る場所。正月の門松の由縁です。だから、松の木を伐ってはいけません」という言い伝えを聴きました。正直、松の木を伐るのは、良い気持ちがしません。今回、ねんごろにお経をあげ祈祷しました。松の木の魂も、帰るべきところに帰ったことでしょう。
松の幹にチェーンソーで両側から切り込みを入れ、離れた場所からウインチで引き倒す方法をとりました。直接伐り倒すと、伐り離れた瞬間、幹が跳ねて身体に直撃し 大怪我をすることがあるからです。今回、崖の途中に生えています。梯子の上の作業となり、逃げ場がありません。危険です。逃げ場確保が 重要なのです。いざ切り始めると、チェーンソーのエンジン音だけがすさまじく、刃が潰れているのか、空回りして切れません。前回使った後に 手入れを怠りました。ある程度切込みが入ったところで 引き倒すのですが、切込みが足らず引き倒せません。伐るに伐れない、引き倒すに倒れない。ニッチもサッチもいかなくなりました。ピンチ!女房殿を呼んで、ウインチ係を任じました。女房殿がウインチで引きながら、私が切れないチェーンソーで少しずつ切る作戦。
♬(北島三郎) 経淳が木を伐る~ ヘイヘイホー ヘイヘイホー 女房が引く~引く~ ハイハイサー ハイハイサー、、、
絶妙のコンビネーションで しばらく作業を続けたところ、ミシ、ミシ と聞こえ、バサッ、ドタッと音を立てて倒れました。「ふー、、 」二人で大きなため息。今回は、苦心しました。無理して怪我でもしないかと、正直 怖かった。
これが、私の生涯最後の樹木伐採作業になりそうです。無事終われて良かった。こころは、今日も大吉!
※ 追記 ~ 写真は、伐り終えて、ホッとして腰かけているところ。▶切り株に、虫は確認出来ませんでした。▶見に来たSちゃんに手伝いを頼んでも良かったのですが、「樹木伐採の咎(障り)」を分けたくありません。もし 咎があるならば、私一人で充分です。▶木を解体する時に、チェーンソーの刃を替えてみました。包丁で豆腐を切るように樹木が伐れました。刃物は、刃が命。